長年収集してきたこだわりの家具、家族から受け継いだ思い出の家具……。それらは住まいに美しい風景を描きます。今回は、家具と空間が織り成す個性あふれる住宅を始め、快適に暮らすための収納家具や本棚のデザインについて紹介。また、最新のトレンドや本誌の注目ブランドを通して、住まいの暮らしを彩る家具の魅力を伝えます。
2024年4月、イタリア・ミラノとその近郊で開催された、ミラノデザインウィーク。参加した各ブランドは、自身の世界観を表現した展示を行い、最新のデザインを求めて来場した世界各国の人々を魅了しました。活気あふれる現地の様子と共に、ミラノから発信されたインテリアのトレンドを紹介します。
シンプルなデザインに現代的なエッセンスを融合させて、普遍的な美しさを目指すイタリアの家具ブランド、MERIDIANI。2024年の新作にも、1996年の創業以来、一貫してデザインを手掛けるAndrea Parisioの世界観が満ちていました。色や素材、質感の組み合わせによって引き出されたブランドの魅力を紹介します。
150種類を超える表情豊かなレザーとそれを引き立てる多彩な素材により、コンテンポラリーな家具を生み出すイタリア・Baxter。2024年4月、ミラノデザインウィークでにぎわう同国・ミラノのショールームを訪れると、新色の「ルバーブ」を基調にまとめられたどこか懐かしい雰囲気の新作が、独自の魅力を放っていました。
造作収納を取り入れるための設計手法
快適な暮らしに欠かせない収納。なかでも建築と一体にデザインする造作収納は、収納する物に合わせて細部まで計画できるだけでなく、インテリアとの調和も図ることができます。ここでは実例を通して、インテリアの一部としてデザインされた美しく、実用的な造作収納について考えます。
収納家具を選ぶとき、収納する物に合わせるだけでなく、置く場所に合うデザインやサイズも大切です。本や食器を見せてディスプレイとしたり、収納家具をパーティションとしたり、取り入れ方によってインテリアの楽しみが広がります。ここでは置き家具やシステム収納について紹介します。
使う人の思考や趣味、感性が垣間見える本棚。収納である一方、本が並ぶその風景はインテリアの一部として住まいの顔にもなります。ここでは建築家と料理家、グラフィックデザイナーの本棚にフォーカス。彼らの視点と美学を通した、本棚のデザインを紹介します。
プロダクトからホテルやレストランの内装まで、直感的なアプローチでデザインを続けるSpace Copenhagen。クラシックとモダン、オーガニックとインダストリアルのように相対する要素をバランス良く取り入れながら、心地良さを紡ぎ出します。デンマーク・&Traditionの家具コレクション「Thorvald」を発表した彼らに、デザインについて聞きました。
阿波鏡台のスツールやイスづくりをルーツとする、徳島・鳴門にある宮崎椅子製作所。現在は、1969年の創業より培ってきた技術を生かし、デザイナーとコラボレートして木の質感漂う、美しいイスを製作しています。そこには、職人とデザイナーとの対話による、ワークショップ型のものづくりがありました。
日なたを探して昼寝をしたり、散歩するかのように住まいの至るところを歩いたりと、自由気ままに過ごす猫。住まいの中で心地良い場所を知っている猫との時間は、暮らしに豊かさをもたらしてくれます。ここでは、愛猫と暮らす建築家の自邸を3軒掲載。住まいに対する思いが反映された空間を始め、猫と快適に生活を送るための工夫を紹介します。