理想のキッチンとは、どのようなものでしょうか。インテリアになじむ美しさがありながら、調理がしやすく日々の清掃を楽に行える。今回はそんなキッチンを実現するためのアイデアを個性豊かな実例を通して紹介します。キッチンを“つくる”、料理を“つくる”ことを楽しみましょう。
キッチンの印象や使い心地を大きく左右する、カウンターの素材や機器。住まいのインテリアとなじむデザイン性と、暮らしや調理スタイルに合った機能性の両面を考慮して選びたいもの。使用頻度が高いため、清掃性や交換のしやすさといったメンテナンス性も重要に。ここでは、素材や機器の選び方に加え、製品を幅広く紹介します。
空間全体を含めた“見せ方”がますます進化し続けているキッチン。国内外問わず、家具のような佇まいをもつ精巧で美しいデザインが、上質なインテリアを演出しています。ここでは数あるプロダクトのなかでも、素材使いやディテールの納め方に至るまで、キッチンの見せ方に特化したメーカー・ブランドとそのキッチンを紹介します。
削ぎ落とされた究極のシンプルさとリュクスな佇まいを見せる、イタリア・minotticucine(ミノッティクチーネ)のキッチン。美しさだけではなく、その使い心地も唯一無二といえます。計算し尽くされた収納デザインは、暮らしのなかにおけるキッチンの役割をさらに広げてくれます。
東京とイタリアで料理の研鑽を積み、イタリアンと和食を織り交ぜたレシピや商品企画、飲食店プロデュースなどで活躍する料理家の川上ミホさん。食材に恵まれた自然豊かな地にアトリエを求め、長野・軽井沢にキッチンを中心とした住まいを構えました。念願の農業もスタートし、食材との出合い、自然と共にある暮らしから新しい喜びを見いだしています。
土による揺らぎのあるシルエットや、図らずしも生まれた釉薬の発色。陶芸家、池田優子さんの作品には、はかなさと力強さが宿っています。インスピレーションの源は、青い海や白い砂浜といった自然の風景。心に響いた情景が食器や花器に落とし込まれていきます。古民家をリノベーションした徳島・海陽町のセカンドハウス兼工房を訪れ、ものづくりの姿勢に触れました。
シャグリーン(エイ皮)やストロー(ライ麦)、金箔といった20世紀初頭、アール・デコの装飾に用いられていた独創的な素材。そこからインスピレーションを得たインテリアアイテムを手掛けるのが、ALEXANDER LAMONT(アレキサンダー・ラモント)です。同ブランドのアイテムが生み出される、タイ・バンコクの地を訪れました。
限られた敷地面積や近隣の環境、プライバシーの確保など、都市部の戸建て住宅は設計における制約が多いと言われています。ここでは、条件を丁寧に読み解き、豊かな空間をつくり出した2軒の住宅から、こうした都市型住宅のアイデアを学びます。
各国の家具や照明器具を始め、キッチンやサニタリー、ウインドートリートメントなど、暮らしを豊かにするアイテムを取り扱うショップとショールームをラインアップ。さらに、アイテム選びのポイントを図と共に分かりやすく解説しています。