衣服や器から、住宅まで、目にするものの多くが工業製品といえる現代は、手軽にさまざまなものを手に入れられるようになりました。常に真新しいものが供給されるなか、使っていて心地良く、愛着をもち続けられるものからは、共通してどこか人の温もりや思いが感じられます。今回は、住宅実例や素材使いのアイデアなどを通して、手から生まれる豊かな表情やデザインと、その魅力を伝えます。
技術の発達によって、現場での施工性や製品の均一性が向上している今の住まいづくり。手で“つくる”より、カタログから“選ぶ”という作業が多くなっているのではないでしょうか。今回は、“手仕事”によって生まれた情景や質感を大切にした住宅を紹介。その時、その現場でしかできない表現が、住まいに個性を宿しています。
人が手を動かすことで、期せずして生まれる揺らぎのある表情。職人の手仕事は空間に個性を与え、家に対する住み手の愛着を育みます。コストや工期などを含め住まい全体に手仕事を取り入れることが難しくとも、一部だけでも印象や空気感が変わるでしょう。ここでは手で仕上げた内装材やパーツを紹介しながら、その質感を引き立てる設計アイデアを解説します。
数々のプロダクトや建築を生み出すイタリアの建築家、Michele De Lucchi(ミケーレ・デ・ルッキ)。常に新鮮な印象を与えるデザインは、素材と向き合い、自ら模型やオブジェをつくることから始まります。なぜそのようなプリミティブな手法にこだわるのか。その答えから、手から生まれるデザインの魅力を探ります。
地域特有の環境や技術によって多くの手工芸品が残る日本。その裏側にあるものづくりを継承してきた人々の物語は、私たちを強く引きつけます。ここでは、現代の暮らしに取り入れられる、伝統技術を生かしたマテリアルやプロダクトを紹介します。
プロダクトデザインからクリエーティブディレクションまで、幅広く活躍するデザイナー、柳原照弘さん。デザインの本質を追求する彼の姿勢からは、日常を豊かにしたいという強い信念が伝わってきます。その考えを体現したスタジオ兼ギャラリー、VAGUE KOBEで、その思いを聞きました。
海外デザイナーが手掛けるプロダクトのなかには、日本の美学や影響を感じられるものがあります。ここでは、日本特有のものや建築のデザイン、工芸や技術、情景などからインスピレーションを得た海外生まれのプロダクトを紹介。それらを通して、改めて私たちが暮らす日本のもつ魅力について考えます。
住宅や商業施設の設計から家具のコーディネート、グラフィックデザインまで手掛ける設計事務所、五割一分。「美しいものを提案したい」という思いのもと、普遍的な美しさを宿す空間やプロダクトを提供しています。富山と東京を拠点とする同社を訪ね、事業や建築設計で大切にしているものを聞きました。
新築に比べ制約が多いリノベーション。しかし、それを逆手に取り、デザインに生かすことで、ほかにはないオリジナリティーのある住まいが生まれます。ここでは、住み手の理想をかなえ、より豊かな暮らしを導いた3軒のマンションリノベーションを紹介します。
自らの手で住まいを彩るDIY。なかでも壁や建具のセルフペイントは、空間の印象を手軽に、自分好みに変えることができます。今回は、塗料やペイントの道具を取りそろえるペイントメーカー、カラーワークス監修のもと、ライブラリーのセルフペイントをレポート。作業工程や作業時間のほか、色選びや作業中に注意したいポイントも解説します。