
建築家で写真家のJonas Bjerre-Poulsen(ヨナス・ビエール=ポールセン)は、デンマークの首都、コペンハーゲン北部の海岸沿いで100年の歴史を刻んだ邸宅と巡り合いました。自邸としてリノベーションするにあたり、古典的な装飾を抽出して、自然素材や現代的なディテールという相反する要素を調和。その結果、静謐でありながらも温もりを併せもつ空間へと生まれ変わりました。
特集/プライベート空間をデザインする
好きなことを楽しみ、素の自分で過ごすためのプライベート空間。憩いの場は暮らしにメリハリを生み、充実度を高めてくれることでしょう。今回は住み手に寄り添うプライベート空間のある住まいを始め、毎日の睡眠や入浴の質を高める製品、多彩なプランの子ども部屋を紹介します。それぞれにとって心地良いプライベート空間を実現しましょう。
日常に楽しみと癒やしのある家
心と体を整える、ベッドルーム計画のアイデア
ベッドルームはプライベート性が求められるからこそ、過ごす人の個性が現れます。心と体を整える空間をかなえるためには、それぞれの生活スタイルに沿ったベッドルームの配置や動線を考えることが重要です。ここでは実例を通して自分に合った理想のベッドルームについて考えます。





数多くのインテリアブランドが拠点を置くデンマーク。“デザイン大国”として名を馳せるこの国で、デザインはどのように捉えられているのでしょうか。2025年6月、同国・コペンハーゲンで見たデンマークスタイルのデザインは、自然なかたちで街に溶け込み、人々の営みと隣り合って存在していました。

2025年6月18日から20日、コペンハーゲンで開催されたイベント、3daysofdesign。透明感にあふれる夏至の光のなか、新たなブランドを発見したり、デザインの歴史を学んだり、新作アイテムに心を躍らせたり……。デザインの素晴らしさを体感した三日間をレポートしました。注目のブランドや展示も紹介します。

デンマークに移住して8年目。フリーランスのキュレーターとして活動する武弓真由子さんは、デンマーク人の夫と共に、19世紀に建てられたアパートメントの最上階に暮らしています。傾斜した天井や船を想起させる窓などの既存のデザインを生かして少しずつ手を加え、家具や工芸品にこだわりながら、住まいを育み続けています。
デンマークのインテリアブランド、GUBIは、ほかのブランドのように特定の国やデザイナーに縛られない、稀有な存在。北欧を軸にイタリアやフランスなどのエッセンスを加え、過去の名作の復刻から新進気鋭のデザイナーとのコラボレーションまで幅広く手掛けます。今回はGUBIが掲げる“エクレクティック(折衷主義)”なインテリアについて紐解きます。

2025年、デンマーク王室御用達の家具メーカー、CARL HANSEN & SØNの3daysofdesignのテーマは「Framing Compositions」。3月に移転したばかりのコペンハーゲンの旗艦店を舞台に、20世紀のクラシックなアイテムと現代のデザイナーとの新作を多角的な視点から探求することで、クラフツマンシップとデザイン性の高さを改めて証明しました。

多彩な素材や色を自在に操りながらも、空間に統一感と個性を生み出す……。海外デザイナーたちの手掛けるインテリアには、洗練さと遊び心が同居しています。ここでは空間づくりの11のアイデアと共に、唯一無二の美意識で空間と向き合う四人のデザイナーたちのアプローチを紹介。形と質感が織り成す、創造的な住まいのヒントを探ります。

硬質なガラスに、色彩のグラデーションが柔らかさを宿す。建材である板ガラスを素材に、高度な研磨技術を幾重にも加えることでグラフィカルなイメージを立体のオブジェに落とし込むガラス造形作家、小島有香子さん。ミリ単位で緻密に研ぎ澄まされた作品は光を受けたとき、計算を超えた表情を見せました。
