住み手のライフスタイルを反映させ、既存空間以上の価値を与えるリノベーション。築年数を経た建物で快適な暮らしをかなえるためには、既存の状態を確認し、プランニングや耐震性の確保、設備の見直しなど、あらゆる面で住まいの質を高める必要があります。今回は、築100年以上のファーマーズハウスをモダンに蘇らせたドイツの住まいや、多彩な素材を調和させインテリア性を高めた住まいなど、マンションと戸建てをリノベーションした6軒の好例を紹介。さらに特集記事では、戸建てとマンションそれぞれの設備計画を解説するほか、物件を購入する際にチェックすべきポイントなどを紹介します。
リノベーションは、住まいごとに改装の自由度が異なるところが難しいところ。現状を把握し、住み手のライフスタイルや好みに合った最適なアプローチが求められます。プランニングやインテリアだけでなく、給排水や空調、電気といった設備計画にも注力し、快適で理想の住まいをかなえましょう。第一章では、中古物件を購入する前に確認すべき項目を始め、戸建てやマンションにおける改装の自由度や制限、工事での注意点などを紹介し、第二章では戸建てとマンションの設備計画を解説します。
初夏を思わせる陽気の4月。イタリア・ミラノで開催された「ミラノデザインウィーク」には、2018年も世界中からさまざまなデザインが集まりました。なかでも、家具やキッチン、照明器具などを発表したモダン家具ブランドは、新旧のデザインをミックスした住まいのトータルコーディネートで注目。ミラノから発信されたインテリアデザインの今をレポートします。
二つの家族が同じ建物で暮らす二世帯住宅にとって大切なのが、親世帯と子世帯の適度な距離感でしょう。生活をサポートし合ったり、多世代と交流することで子育てに良い影響を与えたりする反面、価値観や生活リズムの違いによってストレスを感じることも。今回は、リビング&ダイニングキッチンやバスルームなどを各世帯に設けた2軒の住まいを紹介。そこにはプライバシーを尊重しつつ互いの気配を感じられる、心地良い住まい方がありました。
空の青や木々の緑、水面に反射する太陽の光が、まぶしいほど鮮やかなこの季節。美しい風景は窓越しに眺めるだけでなく、外に出て日差しや心地良い風と共に感じたいもの。今回は、深みのあるグリーンやベージュを基調に、質感を楽しめるラスティックな素材やクラフト感のある素材を使った、イスやランタンといったアウトドアでリラックスできるアイテムを紹介します。