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【新刊】Discoveries at 3daysofdesign モノと体験。コペンハーゲンでデザインの現在地に触れる

2026/10/15

毎年6月に開催されるデンマーク・コペンハーゲンのデザインイベント、3daysofdesign。2026年は、「Make This Moment Matter」をテーマに掲げ、大量生産・大量消費の時代を経て、改めて意味のあるものづくりへ目を向けました。一方で、歴史へのまなざしも印象的でした。多くのブランドが名作の復刻やアーカイブの再解釈を行い、過去と現在を対話させる展示を展開。デザインが成熟期を迎えるなか、新しさを追い求めるのではなく、歴史やクラフツマンシップ、人間の身体性や感性に立ち返ることで、これからの暮らしの在り方を提示しました。

 

写真上

Pack Chair  
HAY
イギリスのデザイナー、Jasper MorrisonがHAYで初めて手掛けたイス。イタリアの大衆食堂で親しまれてきたイスを現代的に再解釈。各パーツは分解、更新、修理が可能で、ノックダウン構造により輸送効率を高めて、デザイナーが提唱する「スーパーノーマル」の思想を体現した

 

 

 

 

Lotus Lamp  
GUBI
今回の3daysofdesignの直前に逝去したイタリアのデザイナー、Carlo Nasonの「Lotus Lamp」を復刻。1969年にイタリアのムラーノガラスのブランド、Mazzegaのためにデザインされた照明は、形の異なる四つのガラスシェードが重なり幻想的な陰影を生み出す

 

 

 

 

MonolitTM
FRITZ HANSEN
現代のデンマークを代表するデザイナーであり、20年以上にわたりFRITZ HANSENと協働するCecilie Manz。今回、2024年に発表した「MonolitTM」をアップデートした。アームを低く抑えることでテーブルの下へ収まりやすくし、レストランや会議室など多様なシーンでの使い勝手を向上。さらに、ベース部分の成形合板を露出させて、素材感と構造の美しさを際立たせた。「自分自身をテストケースとしている。自分の家に置きたくないものはデザインしない。10年後も魅力を感じられるものを目指している」。

 

 

 

 

SOUND CLUB
FRITZ HANSEN
FRITZ HANSENは、日本のオーディオブランド、Technicsとの協働で「SOUND CLUB」を開催。会場には、Christian Dellによる照明「KAISER idellTM  Luxus 6631-T」とターンテーブル「Technics SL-40CBTFH」が、いずれも限定仕様で登場した。オリジナルサウンドスケープを用意し、多くの人が照明と家具、音楽の豊かさを体感した*

 

 

 

 

Jaime, What Are You Doing?
Jaime Hayon
スペインのデザイナー、Jaime Hayonが、インテリアブランド、St. Leoのショールームにおいて展覧会を開催。タイトルは、生前の母が彼に繰り返し問いかけた言葉に由来する。絵画や家具、写真など思い出の品々を自筆のエピソードと共に展示。創作の原点と母から受け継いだ自由な感性をたどる、私的で温かな雰囲気が生まれていた

 

 

 

 

Vitra
「Panton Chair Limited Edition 2026」を発表したスイス・Vitra。1960〜'70年代にPantonが手掛けた空間から着想を得たカラーを採用し、投票によって選ばれた4色を限定生産する。多彩な「Panton Chair」が並ぶインスタレーションと共にファブリック張りの新作も展示した