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【新刊】Sleep as You Live 心と体を整える、ベッドルーム計画のアイデア

2025/09/22

ベッドルームはプライベート性が求められるからこそ、過ごす人の個性が現れます。心と体を整える空間をかなえるためには、それぞれの生活スタイルに沿ったベッドルームの配置や動線を考えることが重要です。ここでは実例を通して自分に合った理想のベッドルームについて考えます。

 

写真上/都心にありながら緑豊かな森に面したマンションの一室をリノベーション。眺望の開けた開放的なリビングの奥に、木を多用した柔らかな雰囲気の主寝室(CH約2435㎜)をデザイン。コーナーには天井高さを抑えた書斎スペースを設け、多彩なシーンを受け止めるベッドルームを実現した。設計/堀部安嗣建築設計事務所(no.115に掲載)

 

 

 

 

 

Y Residence (no.120に掲載) Architecture : 若松均建築設計事務所

 

夫婦と子ども二人が暮らすY邸は、ほぼ間仕切り壁のない空間を吹き抜けで立体的に構成し、どこにいても家族の気配が感じられるプラン。主寝室は、1階のエントランスホールとオープンにつながるレイアウトだ。壁ではなく柔らかなカーテンで仕切ることで、視覚的にプライベートな空間となるが声は届くため主寝室が個室として完全に独立せず、上下階が緩やかに連続する。グリーンのカーテンがシンプルなインテリアを彩る要素としても機能している。

 

 

 

 

K Residence (no.110に掲載) Architecture : 甲村健一/KEN一級建築士事務所

 

海を望む敷地に立つK邸は、セカンドハウスとして非日常感を味わえるダイナミックなプランを実現。1階に設けた主寝室は、バススペースと一体になるセカンドリビングとして計画した。バススペースは、眺望に向けてL字型の開口を設けてアウトドアバスのように。ゲストがバスタブを使用する際には、障子戸を閉めてシーンを分けることも。夜は波音に包まれながら眠りにつき、朝は障子越しの柔らかな光で目覚められるなど、自然との一体感を感じられる。

 

 

 

 

M Residence (no.134に掲載) Architecture : 横堀建築設計事務所

 

夫婦二人のためのセカンドハウスとして、マンションの一室をリノベーションしたM邸。ホテルのスイートルームのようにくつろげる空間を意識したプランニングが特徴だ。寝室は、ワンルームのリビング&ダイニングキッチンとバスルームそれぞれとダイレクトにつなげ、各スペースを回遊できる効率的な動線を実現。リビングとは幅広の引き戸を介して隣接させ、開け放って寝室がアクティブな場所となるように。読書や音楽鑑賞、就寝前のお酒などさまざまな行為を楽しみながら豊かな非日常を過ごせる場をかなえた。