HOME > TOPICS > 【新刊】Interior Color Intelligence 実例で紐解く、カラーと質感の豊かなバランス

【新刊】Interior Color Intelligence 実例で紐解く、カラーと質感の豊かなバランス

2025/07/22

写真/LA CASA SUL LAGO Interior design : Baxter

 

明るい色は気持ちを晴れやかに、シックな色は心を静めるといったように、私たちが色から受ける影響は思いのほか大きいものです。インテリアにおいて色を楽しむということは鮮やかな色を使うだけでなく、質感を含めてコーディネートすること。シンプルなワントーンのインテリアも、素材選びが要となります。多彩な実例をもとに、色と素材の選び方を考えます。

 

 

 

 

写真/Y Residence Interior Coordination : TRAIL HEADS

 

「色でポップさのある住まいに」というオーナーの希望から、賃貸マンションの床・壁・天井に合わせて家具やアート、小物をセレクトした。ダイニングテーブルのダークレッドを起点に、グリーンのソファとピンクのラウンジチェアで色を効かせてコーディネート。彩度をそろえる、ベージュのラグで中和するといった工夫により、異なる色を調和させた。曲線を取り入れたフォルムで統一し、藁や石、ガラスなど印象的な素材を照明やアートにちりばめて視線を誘導するなど、ディテールまで楽しむ住まいに。

 

 

 

 

写真/Yano Residence Architecture:天然社

 

ゲストが集うことをテーマとした住まいのキッチン(CH2685㎜)。アイランド型カウンターの上部に直径900㎜のペンダントライトを合わせて視線を導いた。艶のある大きなシェードがモノトーンの空間のアクセントに。

 

 

 

 

De Cock Residence Interior design : Lode De Cock, Rina De Cock

 

ベルギーのアウトドア家具ブランド、TRIBÙ創始者の緑に包まれる住まい。シンプルとラグジュアリーをテーマに、妻が好むベージュと白を基調にコーディネートした。リビングは床を淡色のフローリング、壁と天井は白、ソファはベージュと、ベースカラー・コントロールカラー共に同系色でまとめつつ、マントルピースやライムストーンを用いた厚みのある天板のセンターテーブルなど、ポイントでボリューム感と異素材を取り入れてメリハリを生んだ。ソファスペースは毛足の長いラグでゾーニングし、ソファのファブリックの軽やかさを際立たせている。