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【新刊】A Site for Every Phase 実例から学ぶ、“住む”以上の価値をもつ家の設計手法

2026/01/19

長期的な視点をもって敷地やそこに立つ建物の使い方を考えた住まいは、暮らし方と建築デザインの可能性を広げます。ここでは、多世帯住宅のほか店舗・賃貸併用住宅、民泊など複数の用途をもち、“住む”以上の価値を備えた住まいを実例で紹介します。

 

写真上

O邸(no.106に掲載)

Architecture : A.D.O.

室内と同じ磁器質タイルで仕上げ、室内外の連続性を強調した中庭のアウトドアリビング。このほかデッキテラスや2階のセカンドリビングなど、室内外にさまざまな居場所をちりばめているため、二世帯がほど良い距離感を保ちながら暮らすことができる。

 

 

 

 

O Residence (no.136に掲載)
Architecture : ラブアーキテクチャー一級建築士事務所

 

親族が同居していた多世帯住宅の老朽化に伴い、建て替えが必要となったO邸。各世帯の住まいに加え、建築費のローン返済に家賃収入が充当できる、賃貸住戸六戸を含む集合住宅を計画した。東西が道路に面する矩形の敷地いっぱいに地上3階建ての建物を建て、1階に兄・母世帯、2階に六戸の賃貸住戸、3階に弟世帯と二人の叔母それぞれの世帯を配置。将来は賃貸住戸にオーナー兄弟の子どもが入居し、多世帯住宅の拡大を想定している。

 

 

 

 

A & K Residence (no.103に掲載)
Architecture : 桑原聡建築研究所

 

姉妹で相続した土地を半分売却し、その収益を建築費に充当することで残り半分の土地に賃貸併用住宅を建てた。細長い台形の住戸を三戸並べ、かつ三層に重ねて九戸の住戸を計画した。メゾネットにした最上層の三戸のうち二戸をオーナー姉妹それぞれの住まいに。将来的に姉妹が建物内の別の住戸へ移り、貸し出す可能性も考え、プランやインテリア、設備は全戸を同グレードにそろえた。賃貸住戸にも広いキッチンや無垢材貼りの床といった姉妹のこだわりを反映。似た価値観の借り手が集まり、良好なコミュニティーを築いている。