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CONSIDERING SAFE-HOUSE/木造で耐震性をかなえた住まい

2016/09/20

熊本大地震では古い木造住宅が全壊し、家が傾くなどいまだに避難を強いられている人も数多くいます。大地震が起こる度、木造住宅の耐震性が指摘され てきた。鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比べ、木造は地震に弱いのでしょうか? しかし木造は日本の風土に根ざした建て方であり、木造軸組在来構法や、そこ から派生した各種構法が主流であり続けることは今後も変わらないでしょう。木造住宅の歴史をひも解きながら、難しいと思われてきた構造の基本や耐震の仕組 みを、実例を交えて紹介します。耐震性の高い住宅を増やすためには、住み手も含め、その仕組みを理解することが大切になるからです。


1.地震に強い住まいをつくるために/2.耐震改修/耐震診断問診表

 

 

 

CASE STUDY


耐震性を確保しながら、住み手の希望をかなえた住まい2軒を紹介。一軒目は借景を生かすため、大開口をつくりながら耐震等級3を実現した「SE構法」の住 まいで、建築家のデザインを緻密な構造設計によって実現したもの。もう一軒は、木造軸組在来構法の新たな可能性を模索した住まいだ。いずれも構造計算によ る確かな裏付けを得ることで、デザイン性の高さと耐震性を両立させた好例です。

 

 

CASE 01  緑豊かな借景を切り取る大開口を実現したSE構法の住まい
T Residence  Setagaya-ku, Tokyo Architect : 彦根建築設計事務所 彦根明

 

 

 

 

CASE 02 ポジャギとスギ柱、白い壁が調和するフレキシブルな住まい
Ban Residence  Yokohama-shi, Kanagawa 
Architect : 森 清敏+川村奈津子/MDS Interior Design : 番 祐貴子/ハッタユキコ
Structural Design : なわけんジム 名和研二