美しいだけでなく、機能的なだけでもない。毎日触れる家具は客観的な条件だけで選ぶのではなく、愛着をもって付き合っていけるものが良いのです。愛着は、家具に出合うまでのストーリーによって生まれる場合もあれば、長く付き合っていくなかで育っていくことも。自分にとって“特別”な家具が身近にある暮らしを楽しみましょう。
これまで180を超える住まいを提案してきた建築家、竹原義二さん。しかし彼もまた、建築家であると同時に一人の住み手でもあります。どのような住まいで暮らし、どのような家具を大切にしているのでしょうか。心を揺さぶられた家具、建築家人生を左右することになった人たちとの出会いを通して、家具が与える豊かな暮らしについて語っていただきました。
つくり手の顔が見えるプロダクトは、どこか安心感があるもの。家具も同じ。デザインや機能だけでなく、そうしたものの背景を知ることで親近感がわき、それは次第に愛着へと変わっていくでしょう。今回は、国内にある5軒の家具工房とものづくりを紹介します。
すでに完成されたものに触れることが多い家具ですが、そのデザインはスケッチブックに描かれた一本の線から始まったものかもしれません。デザイナーたちはどのような思いをもってデザインし、具現化していくのでしょうか。彼らへのインタビューを通して、家具の“良い”デザインとは何かを考えます。
Rodolfo Dordoni / Cecilie Manz / Mist-o / Draga & Aurel
SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、家具業界でもサステナブルな取り組みが進められています。原材料や製造工程における環境への配慮などの企業努力やものづくりに対する理念は、これからの家具選びの基準の一つとなるでしょう。ここでは、家具と共に各メーカーのサステナブルな取り組みについて紹介します。
好みの家具を見つける第一歩として、商業空間の家具使いに注目するのはどうでしょうか。上質なインテリアに身を置いて、さまざまな家具に触れることで、家具選びのヒントが得られるはず。ここでは、家具を含め魅力的なインテリアのホテルやショップをピックアップし、そのデザインを分析します。
近年、リビングとダイニング、キッチンはワンルームにすることが主流になり、くつろぎの空間にふさわしい開放感が求められるようになりました。ここでは、大空間を木造でかなえた5軒の住まいを始め、開放性を高める設計手法、建築家と構造家の紹介、構造を意匠に生かした住宅実例4軒、さらに木製建材を掲載します。
2021年、外材不足による“ウッドショック”が起きたことで、国産材の生産や流通、活用の在り方が再び問われています。そうしたなか、岐阜・高山を拠点とする建築家、工務店、キッチンメーカーが協働し、地元産の木材を使った家づくりを行うプロジェクト「GIF.T」。彼らは、“見えない部分”にまでこだわった、真に上質な住まいを提案していきます。
愛知の木工所としてスタートした老舗の木製家具メーカー、カリモク家具。独自に培ってきた家具製作の基盤は比類ないもので、そこに森林への思いやデザイナーの発想を掛け合わせて、木製家具の多様な可能性を探求し続けています。未来を見据えた同社の挑戦は、家具だけでなく社会の在り方にも新たな風を吹き込むでしょう。
日常から離れ、自然のなかで過ごす時間は、心身をリフレッシュさせてくれる。今回は、カトラリーやアウトドア家具など屋外でのアクティビティーが、より充実するアイテムをピックアップ。住まいの室内外にも取り入れて、気軽にアウトドア気分を楽しみたい。