木々がつくり出す窓外の景色を堪能したり、室内で草花を間近に楽しんだり……。生活のなかでの植物とのかかわり方は人によってさまざまです。今回紹介する6軒の住まいでは、周囲の風景に溶け込む庭や緑に満たされたインナーテラスなど、住み手に合った庭のかたちが表現されていました。
1990年、北海道・十勝で始まった壮大なプロジェクト、「千年続く森をつくる」。十勝毎日新聞社が描いた未来は、さまざまな人の手によって少しずつかたちに……。人と自然の接点としてつくられた広大な“ガーデン”を通して、私たちの暮らしと自然の関係について考えます。
特集/Wonderful Environment 自然を身近に感じるデザイン
心地良い住まいをつくるうえで、「自然」はキーワードとなります。暖かな春の光やさわやかな夏の風、赤く染まる秋の木々、四季折々に変化する景色……。私たちはなぜ、自然の要素を求めるのでしょう。それは、時間の流れに身を委ねることに心地良さを感じるからかもしれません。今号は緑あふれる6軒の住まいや自然を享受するための暮らしのアイデアを紹介。さらに、アウトドアアイテムや緑を愉しむ商業施設も掲載します。
悠々と枝を伸ばす大木や、苔むした土に芽生える草花。時間をかけて生長した自然は人の手ではつくり出せない魅力があります。今回訪れたのは、土地のポテンシャルを生かしてつくり上げた庭をもつセカンドハウス。鳥のさえずりで目を覚まし、生い茂る緑の下で食事を楽しむ……。そんな自然と共に育む豊かな暮らしが広がっていました。
Interview : インテリアとアウトドアの“しつらえ”
多くの人が求める、自然を感じられる住まい。しかし、「一言で自然といっても、その意味はとても幅広い」とインテリアデザイナーのコマタトモコさんは語ります。住まいのデザインに携わるなかで、コマタさんはどのように自然を捉えているのでしょうか。そして、自然とかかわりながら暮らすとはどういうことなのでしょう。その考えを伺いました。
ニューヨーク・トライベッカのレストラン、Atera(アテラ)。“五感で体験するキッチン”をコンセプトに、調理の過程から最終的にお皿に盛り付けられるまで、ゲストに料理のプロセスを体験させるブロードウェイ・ショーのようなディナーが特徴です。エグゼクティブシェフ、Ronny Emborg(ロニー・エンボーグ)は、オーガニック食材を世界中から集め、西洋と東洋の食材の新しい交わりを探求しています。
好きなものに囲まれた、自分らしい空間
憧れのイスや収集する調理道具など、自分の好きなものは自らの個性を表す存在ともいえます。住まいはそれらの魅力を引き出し、充実した時間をもたらすデザインに。そしてその空間は、豊かな暮らしを導いてくれるはずです。愛用する家具や本に囲まれた、オーナーのこだわりが光る住宅2軒を紹介します。
オブジェのような立体的なフォルムや、焼き物ならではの味わい深い色のタイル。TAJIMI CUSTOM TILESは幅広い表現方法で、建築や空間のコンセプトに寄り添うオーダータイルブランドです。その唯一無二のタイルは、同ブランドが拠点とする岐阜・多治見に根付くものづくりへの強い思いから生まれていました。