豊かな緑をフレーミングする開口、室内に用いた質感豊かな素材、気に入りの家具……。美しく心地良いと感じる住まいは、空間を取り巻くさまざまなエレメントが響き合うように、建築とインテリアの調和がとれているもの。そのような住まいをかなえるためにはインテリアの明確なイメージをもち、それに合わせてボリュームやディテールといった空間もデザインすることが大切です。今回は、素材使いや家具にこだわった個性的な住宅実例2軒を紹介します。
インテリアの雰囲気を左右する家具。リビングに配する家具のなかでも、パーソナルソファやスツール、サイドテーブルといった比較的コンパクトなアイテムは、景色やテレビなど見たい方向に合わせて向きを変えたり、シーンに合わせて移動したりと、気分によってレイアウトの変更を楽しめます。さらに、既存の家具に、素材や色の異なるアイテムをプラスして、空間のアクセントにすることも。今回は、多様なテーストのパーソナルソファやサイドテーブル、小ぶりなキャビネットなどを紹介します。
みずみずしい葉や伸びやかな茎、季節によって咲かせる愛らしい花……。直線的なもので構成されがちな室内に植物を取り入れることで緩やかさが備わり、心地良さが生まれます。今回は、オーナー自ら植物の手入れやディスプレイをしている2軒の住宅と共に、植物の特性や育て方、インテリアに取り入れるためのポイントを紹介。育てて楽しく、見た目にも美しい、植物のある暮らしを手に入れましょう。
かつて、室内で楽しむ植物と言えば、モンステラやクワズイモなど“観葉植物”が主流だった日本。しかし、最近では多肉植物やエアプランツなど、多様な植物を楽しめるようになりました。インテリアに柔らかさや潤いを与える植物ですが、長く楽しむためには人と植物、環境の相性がポイントに。植物の基本的な栽培方法と共に、室内における植物の取り入れ方を紹介します。
ユニークな樹形や鮮やかな葉の色合いが住まいに彩りを与え、暮らしに潤いをもたらす植物。空間のアクセントとしたり、調和させたりと、葉や枝ぶり、鉢の組み合わせによって多様な表現ができます。今回は、家具とのバランスの取り方やレイアウトのポイントと共に、植物を取り入れた住まいのコーディネートをシーン別に紹介。植物をインテリアの一部として、より質感豊かな空間をかなえましょう。
リビングを見上げると子どもの遊んでいる部屋が見え、書斎にいると吹き抜けを介してダイニングにいる家族の話し声が聞こえる。異なるレベルの床を複数つないだ住まいでは、空間のつながりがオープンになり、一層、家族が身近に感じられます。ここでは、敷地条件や居室の配置など、さまざまな与条件を解決し理想の暮らしをかなえた、立体的なプランニングをもつ住まいを紹介。
空間にダイナミックな風景を生み出す、高低差のある住まい。異なるレベルの床を階段でつないだ空間は、一層ごとにフロアを重ねる平面的なプランに比べて、視界が広がり、思いがけない風景が現れます。さらに、垂直方向へと空間を開放することで、より家族の気配が感じられる住まいになるでしょう。空間に流動性をもたらす立体的な住まいの魅力を、実例と共に紹介します。