From Editor/no.100を迎えて
2019/05/15

創刊から約20年、『I'm home.』は住み手のライフスタイルと共に住まいの在り方を数多く取材してきましたが、今号で通巻no.100を迎えます。創刊当時、そこには子どものころの印象とは驚くほど異なる住まいの姿がありました。エントランスはコンパクトになり、代わりにリビングとダイニング、キッチンがワンルーム化されて大開口のある広々としたプランが一般的になりつつあったのです。キッチンはアイランド型カウンターをステージのようにダイニングに向けて配置することで、機能だけでなく家具のごとく美しい佇まいが求められるように。同時に家族のコミュニケーションの場として、一緒に調理しながら食を楽しむスタイルが中心になりました。また、創刊当初は珍しかった浴室と洗面室の間を全面ガラス張りにして一体に見せるスタイルが、今では主流に。そこには、ライフスタイルの変化が大きくかかわっています。核家族化により両親と親しい友人しか住まいに訪れなくなったこと、自分たちがより楽しめる住まいにしたいこと、明るく広々と見える住まいにしたいことなどが、その主な理由でしょう。
今回はno.100の記念として、本誌でもおなじみの海外デザイナーにそれぞれの住まい観を語っていただくと共に、これまで取材したなかから個性的なオーナーのお宅を再訪問しました。再取材した住まいは、時を経ても古びることのないタイムレスなデザインで、竣工時のまま美しく維持。そこにオーナーが気に入ったものを一つひとつ足し、さらに密度が増してランクアップした空間になっていました。改めて感じたのは、住まいは竣工がスタートであり、そこから自分らしい場所へと育んでいくものだということ。それこそが、私たち『I'm home.』が目指す住まいの在り方なのです。
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