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From Editor/美しい庭を維持する

2018/03/14

住まいの窓から四季を感じられる美しい借景が望めるとしたら、それ以上に喜ばしいことはないでしょう。そんな環境が得られなければ、ガーデンデザイナーや造園家に依頼して自分で実現するしかありません。彼らはデザインするだけでなく、メンテナンス計画も立ててくれます。美しい庭づくりは、多くの樹木を植えれば良いというわけではなく、デッキや石を敷き、塀を立て、ときにはパーゴラや屋根を設けることもあるので、建物をつくるイメージをもつと分かりやすいのではないでしょうか。まずは、住まいのインテリアと庭の関係を考えてデザインする庭づくりの専門家と巡り合うのが大切です。
そして住まいと同様、庭も竣工してからがスタート。木々は日々生長して、そのかたちを変えていくからです。我が家も友人のガーデンデザイナーにつくってもらいましたが、昨年は一度しかメンテナスを入れられず、枝が伸び過ぎてしまったものも。庭をデザインするのはもちろんのこと自分の性格や生活にあった樹木選びも必要だと感じました。また、その年の気候によっていろいろな事件が起こり、暑さや害虫の発生で樹木が枯れてしまうことがあります。庭を維持していくためには、日々の変化を確認しつつ、ガーデンデザイナーといつでも相談できる関係が大切。先日も連絡があり、「東京にも寒波がくるので灌水器をオフに、ホースを蛇口から抜くように」との指示が。大雪により各地で水道管が破裂したというニュースを耳にしたばかりでした。細やかな心遣いに感謝しつつ、木々が芽吹く春が待ち遠しい今日この頃。柑橘系を好むアゲハチョウは、毎年我が家のレモンの木で生まれます。窓から眺める自分だけの小さな自然は、住まいに広がりと潤いをもたらしてくれます。

Elisa SUMITA, Editorial Director