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DESIGNER INTERVIEWS デザイナーが語る、家具の魅力

2021/07/29

写真:BLAZER/Minotti

 

すでに完成されたものに触れることが多い家具ですが、そのデザインはスケッチブックに描かれた一本の線から始まったものかもしれません。デザイナーたちはどのような思いをもってデザインし、具現化していくのでしょうか。彼らへのインタビューを通して、家具の“良い”デザインとは何かを考えます。

 

 

 

 

写真:HAMILTON/Minotti


―家具をデザインする際に、心掛けていること
“一貫性、そして、自分自身とブランドの特性を見失わないようにすること。
個性がありつつも、美しく魅力的な製品を創造し、高品質で機能的、長く使える製品であること”

Rodolfo Dordoni
ロドルフォ・ドルドーニ/建築家、プロダクトデザイナー。1954年、イタリア・ミラノ生まれ。ミラノ工科大学で建築を学び、'79年の卒業後、ArtemideやCappelliniなどのアートディレクターを務める。2005年・建築家、Alessandro AcerbiとLuca Zaniboniと共に、Dordoni Architettiを設立。1998年・Minottiのアートディレクターに就任。

 

 

 

 

写真:Atmosphere /Gloster

 

―なぜ家具デザインに興味をもったのか
“家具を面白いと思ったのは、その立体的な形。機能はもちろん重要だが、
同に彫刻的な側面ももっている。そして、家具は周囲の空間と相互作用し、
人間の体と直接関係している”

Cecilie Manz
セシリエ・マンツ/プロダクトデザイナー。1972年、デンマーク・オズステアアズ生まれ。'97年・The Royal Danish Academy of Fine Arts卒業後、同国・コペンハーゲンに自身のデザインスタジオ、Cecilie Manz Studioを設立。FRITZ HANSENやDURAVITなどでデザインを手掛ける。

 

 

 

 

写真:Moon Coffee Table/Living Divani

 


―家具をデザインする際に、心掛けていること
“デザインにはつながりがある。過去のデザインをよく分析し、今の時代に求められているものを考える。とにかくたくさんのデザインを観察している”

Mist-o
池内野有(右)/プロダクトデザイナー。1983年・神奈川県生まれ。高校卒業後、渡伊。2005年・Istituto Europeo di Design卒業。David Chipperfield Architectsミラノ事務所を経て、'12年・Mist-oとして活動開始。
トンマーゾ・ナーニ(左)/プロダクトデザイナー。1983年、イタリア・ミラノ生まれ。2005年・Istituto Europeo di Design卒業。デザイン事務所を経て、'12年・Mist-oとして活動開始。

 

 

 

 

写真:Viktor/Bxter

 


―良い家具の条件とは
“最も重要な条件は、気分を盛り上げること、気持ちに沿うこと。
何かを感じさせ、もの存在を認めさせるようなものであってほしい”

Draga & Aurel
ドラガ・オブラドヴィッチ(右)/アーティスト、プロダクトデザイナー。セルビア・チャチャク生まれ。ロンドンやミラノでテキスタイルデザイナーとして活躍。2007年・Draga & Aurelとして活動開始
アウレル・K.バセドウ(左)/アーティスト、プロダクトデザイナー。ドイツ・ミュンヘン生まれ。Accademia di Belle Arti卒業後、大工や木工の技術を学ぶ。2007年・Draga & Aurelとして活動開始。