【新刊】Light Trends Beyond Shapes 上質な光が、マテリアルの可能性を引き出す
2025/12/01
2025年にイタリア・ミラノで開催された、照明にフォーカスする国際照明見本市、エウロルーチェ。フィエラ会場や市街地では、形と共に光質・技術の進化を感じる展示が多く見られました。空間を演出する力や造形としての迫力にとどまらず、より素材感に注力し、光そのものについても緻密に考えられた新作プロダクトを紹介します。
写真上/創業40年を誇るスペインのブランド、SANTA & COLEのエウロルーチェでの展示は“Dream and Memory”がテーマ。定番製品のアップデートと新作を合わせ、時代を超越したブランドであることを体現した
光自体の美しさをデザインするdavide groppiの新作において、注目すべきは「MIA」。光の指向性を強調する設計は、読書や細かな作業に適した質の高い照明だ。それはテーブルランプやフロアライトといった概念を超え、照明の機能の再定義を実現している。集光するエリア以外の暗さが強いコントラストを生む。これが同社の“エクストラダーク手法”だ。光質と色温度共に、上質なバランスをかなえている/サンズ
デザイナー、Michael Anastassiades自身のブランドの展示は、彼の幼少期の記憶に立ち戻り、“より高く飛ばしたい凧の工作”を原点とした。アイデアソースは至ってプリミティブだ。低色温度の光源を見せず全面発光する三角形で構成したこの照明は、太陽光を捉える凧のように空間に浮遊し、見る人の視点によって印象が変わる。三角形単体での使用も可能だ/YAMAGIWA
再生可能なリサイクル素材のみで製品開発を続けてきたMidgard Licht。新作「LOJA」は、紙とガラスの組み合わせによって空間に溶け込む軽やかなシリーズだ。ブランドの一貫した技術であるアジャスタブル機能で、テーブルランプ、ペンダントライト共に光の向きを変えられる。さらにペンダントライトは照明制御規格、DALIを受信可能なLEDユニットを装備し、スマートシステムとの連動が可能だ/リヒトギャラリー
“The Light of the Mind”をテーマに、革新的な新作から復刻までを独特な視点で発表。同社から三つの製品に注目したい。Michael Anastassiadesの「LINKED」は、光源とそれを覆うガラスが一体になった鎖のようなC形状のガラスの照明。同社でこれまで手掛けてきた「Arrangements」や「Coordinates」と同じく、器具にある点同士が接触することで点灯する仕組みを使用している。/フロスジャパン
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