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From Editor/暮らしのシーンが思い浮かぶテラス

2016/06/27

ミラノサローネ(国際家具見本市)の終了後、車で南下してモデナを経由してアッシジへ。最初に訪れた住まいはモデナにあり、ゲートをくぐると、緑の 木立の向こうにオレンジ色の瀟洒な佇まいの建物が。どこを撮影しようかと周囲を歩いてみると、大きな納屋の中央通路を抜けた向こうに、まるで映画に出てき そうな風景が広がっていました。気持ちの良い風が吹き抜ける庭には、アウトドアキッチンと美しい藤が枝を伸ばすアイアン製のガゼボ(西洋風の東屋のこと。 屋根と柱だけでできた小さな建物)が配され、家族や友人たちとバーベキューを楽しむシーンが目に浮かびました。

一方、アッシジの丘に立つこぢんまりとした住まいは、屋根のあるテラスを通ってエントランスへ。そこには、ダイニングだけでなくリビングもあり、 ガーデンにはレンガ積みの手づくりのバーベキューグリルがありました。暑い日差しを遮る涼しい屋根の下で、ゆったりとソファに腰掛けて景色を眺めたり、お いしいランチをごちそうに。
取材への情熱を駆り立てられる住まいとは、どのようなものでしょうか。それは、住み手の暮らしのシーンがおのずと思い浮かぶ住まいです。今号で取材した Matthews邸(64頁)のテラスにも、オーナーお手製のパーゴラがあり、壁や天井がない代わりに周囲に布をかけて部屋のようなコーディネートに。雨 こそしのげないものの、天気の良い週末にはバーベキューをしたり、思い思いの時間を過ごすのだとか。日本では、庭やテラスで過ごしやすい期間が限られてい ますが、それでも室内から眺めるだけでなく、季節を感じるもう一つの居場所にしたいもの。イタリアで映画に出てくるようなテラスを撮影しながら、ここ数年 伸び放題の自宅テラスの木々を、今年こそはガーデナーにメンテナンスをお願いして、ぜひとも活用したいと思いました。

Elisa SUMITA, Editorial Director

 

 

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